30年間に渡り制作された復元衣装【雛形ひながた小袖の世界】
今回、古代染織品の修復や復元に携わってきた永井織物が所有する「雛形ひながた本」を元に
制作された、総数30点の復元ひながた小袖一同に会する特別展示を開催する運びとなりました。
■ 雛形(ひながた)本とは
江戸時代に木版刷りで刊行された衣装の見本帳であった「雛形本」は現代のスタイルブックのようなもので当時の小袖の流行やデザインを記した貴重な資料です。
雛形コレクションは桃山時代から江戸時代終期までおよそ260年間の小袖を技法の研究を目的として京都で技を磨いた熟練の染織職人集団「染技連」により、厳密な2/1スケールで1988年頃より、およそ30年間の時間をかけて制作したものです。
桃山期の唐織、辻が花染。江戸初期の縫い箔、絞り染。江戸中後期の友禅染などから構成されており、日本の服飾の主役としてのきもののルーツである小袖の時代変遷と特徴を忠実に再現した希少な資料となっております。
尚、4月13日(土)・20(土)・27(土)にはzouオーナー永井洋三より、ひながた小袖の解説と現在の着物のルーツとなる小袖の変遷を語るトークイベントを開催いたします。
希少な機会となりますので、是非お誘い合わせの上、お気軽にお越しくださいませ。